カンガルーとワラビー
力ンガルーは大きな群れ をつくって生活する動物で、オーストラリア国内でおよそ50種もの力ンガルーがいます。力ンガルーは時速65km 、そして4 m の高さでジャンプすることができます。速く走れば走るほど、飛べば飛ぶほど、彼等のエネルギーは効果的に使われるような仕組みになっています。足のア キレス健はジャンプする時のバネとして、長い尻尾は平衡感覚を保って立つために機能しています。オスの力ンガルーはメスの2 倍の体重になることもありま す。
その名の通り、オースト ラリアで最も美しいといわれるワラビーです。プリティフェイス(可愛い顔)と呼ばれるこのワラビーの名前は、その黒と白の縞模様の愛らしい顔と、すらりと 伸びた尻尾から付けられました。多くのワラビーは夜に活動しますが、プリティフェイスは昼間に動き回ります。冬の間は陽当たりの良い丘陵に、夏には日陰の 涼しい場所を見つけて暮らしています。
イースタングレイカンガ ルーは、有袋類の中で母親と子供が共に過ごす時間が最も長いことで知られています。およそ36 日間の妊娠期間を経て生まれる子供は、生後約8か月間を母 親の袋の中で過ごし、その後もさらに10 か月間は袋から出たり入ったりを繰り返します。そして、完全に独立する頃には、母親と同じ位の大きさにまで成長 しているのです。出産後、母親はすぐに次の妊娠をすることもありますが、その場合、最初の子供がお腹の袋を出るまで細胞分裂が制御され、胎児の成長は見送 られます。
スワンプワラビーは、 ニューサウスウエールズ北東部とクイーンズランド東部の森林湿地帯に多く見られます。ワラビーの中でも特に濃い色の毛を持っており、胴は濃い茶色、尾は黒 で、黄色またはオレンジ色と黒のしまの模様が顔にあります。地面の牧草や葉を食べる他のワラビーたちとの大きな違いは、木の葉も取って食べるところです。 野生のスワンプワラビーは、警戒心が強くはずかしがり屋なので、人前にはめったに現れませんが、口ーンパインでは餌をあげることができます。